税理士が財務を苦手とする理由

私は8年ほど、会計事務所で働いていました。

そのため税理士が、何故財務が苦手かをよく理解しています。

全ての税理士が苦手ではなく、苦手な人が多いという理解でお願いします。

前回のブログにも書きましたが、財務の業務は、資金繰り、資金調達、事業計画などです。

資金調達支援!とHPに書いてある税理士事務所が多いですが、実際は、金融機関の紹介程度の事務所が多いです。

主に税理士事務所で行う仕事は、記帳代行や監査、申告業務です。

私の事務所は、入力や記帳代行をしていませんでした。自計化といって、お客様が自ら記帳してもらい、毎月記帳した帳簿類をチェックしていました。チェック後に、月次報告をさせてもらっていました。

法人顧問の報酬は、月次報酬と決算報酬の2つです。あとは、年末調整、法定調書作成報酬があります。

税理士事務所の仕事は、過去の仕事をしています。

会計・税務は、過去の仕事。

報酬を見てもらえれば分かりますが、税理士は会社が行った過去の仕事を処理して報酬をもらっています。

財務は未来の仕事です。

財務などの資金繰作成や、事業計画は別サービスで、実際業務としてやっているかというとそうでないことと、メイン業務ではないので、あまり経験を積んでいません。

また、財務は、経営者や社員とコミュニケーションを取らないと作れません。

財務は、社長の思い、経営計画、お金、資産、人を見ないと出来ません。

片手間では財務仕事は出来ません。

担当件数を何件も持ち、入力代行や申告など過去の仕事に追われている税理士さんは、未来の仕事に時間を割く余裕が無いのが現状です。

また、税理士さんは、過去の仕事で生計を立てているので、未来の仕事の財務はそもそも生業ではなく、サービスの一貫であるため、得意としていないのが現状です。

財務を理解しておらず、間違ったことを教えている税理士さんもいます。

なので、今後の方向性や事業展開で悩んでいる経営者の方は、財務を専門としているコンサルタントに相談したほうが良いです。

 

ガンジス川の沐浴。インドは色んな面で衝撃を受ける国でした。

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