銀行からお金を借りづらい会社は、キャッシュポジションを上げるためにどうすればよいのか。
銀行以外の調達。資産の売却。利益。あとは、最近ごく当たり前になった条件変更(返済猶予)。
この4つだけです。
この4つの中で一番大事なのは、利益です。
お金を借りづらいということは、利益が出ていないからです。
利益を出すために社長が邁進しなければ、一時的に借りたり、資産売却してキャッシュポジションを上げても、すぐに下がります。
資金繰りが悪化すると、社長は資金繰りに奔走し、利益を出すための行動ができない。そして、どんどん資金繰りが悪化していく。
悪循環です。
私はこの悪循環を止めて、好循環にさせるためのコンサルもしていますが、一度悪循環に陥った回転を、好循環へ戻すのは、大変です。
一番大変なのは、社長のマインドを悪循環から好循環へ回転させることです。
目先の資金繰りに追われていた社長の心は、まさしく目先の心しかなく、将来の方向性なんて考える余裕すらありません。
何故なら、毎月、毎月、月末の支払いの恐怖に怯えているのですが、毎月の資金繰りしか考えられないのです。
社長の目先マインドを、将来マインドへ変えていくのも私の仕事です。
将来マインドへ変えるためには、財務が役に立ちます。
本当は、悪循環になる前に相談に来てもらえると、ありがたいのですが、、、、。
悪循環に陥る前だと、復活も早いですし、利益も出しやすいです。悪循環に陥った時より、復活の早さのレベルが全然違います。
業況が悪化し始めた、キャッシュポジションが落ちてきたという段階で、専門家に相談したほうが、専門家のコストも安いですよ。
財務がわかると、方向性が見えます。やることが見えます。
でも、私の経験上、財務面では、税理士はあまり役に立ちません。
それは次週へ。
10年以上前に行った、エンパイアステートビルからの風景です。
もう一度、行ってみたいです。