利益至上主義という誤解

先週、東芝問題について書かせてもらいましたがその続きです。

最近の記事で、東芝が数字を操作した理由として利益至上主義であったためと書いてありました。

これはハッキリと言えますが、東芝は利益至上主義ではありません。

企業は利益至上主義は当たり前です。

利益を追求するのは企業として当然であり、利益を追求しないと企業は存在できません。

東芝は利益を追求していませんでした。

利益が出なかったのを、数字で調整して利益を出したように見せたのが今回の問題です。

絶対にありえないノルマを課せてそれを達成しろと言い、数字調整させ、経営者がOKを出していたのであれば、これは利益至上主義ではありません。

東芝の粉飾は、利益至上主義ではなかった結果です。利益を追っていなかったので、調整したのです。

利益を追求するには、経営者の数字に対する責任があり、数字の結果を出すために経営者は身を切ってチャレンジしたり、切るものを切らなければなりません。

この決断を経営者がせずに、部下に数字だけを押し付けて数字調整したのは利益追求とはいえず単に、経営者が利益責任を逃れたのです。

こういう報道をされると、利益至上主義=悪だとみんなが思うのでやめてもらいたいです。

利益至上主義は、ステークホルダーを守るために当然のことです。

社員、取引先、顧客、金融機関、関わった人を守るために利益至上主義は当然なことなのです。

企業は短期的視点だけでなく、長期的視点も大事です。利益を永続的に出し続けるためには、長期的視点をもって投資もしなければなりません。

株主を意識して短期的な結果を追い続けると、会社は衰退していきます。

会社の支配者は株主ですが、本当の支配者は顧客です。その顧客を支えるのは社員です。

顧客を想像し、これからのことを考えるには、長期的視点が重要だと思います。

私は株主資本主義はそもそも疑問に思っています。

目先の利益しか追求しない株主は、会社の支配者ではありません。

会社の将来を考える株主や人たちが、本当の支配者だと思います。

利益至上主義=悪ではなく、利益至上主義=関わっている人を守る。

だと思います。

写真はコアップ・ガラナという飲み物。初めて飲んだのですが、見た目はコカコーラを真似た感じです。

ガラナはアマゾン流域の滋養強壮植物のようです。コアップ・ガラナを飲むと体に良いそうです。

焼酎割りで飲んだ感想は、ん〜少し甘くて何だかオロナミンC?。ケミカルな味がしますが飲めなくはないです。

調べてみると昭和30年ぐらいにコカ・コーラに対抗して作った商品のようです。コカ・コーラのボトルは女性のくびれに対して、舞妓さんをイメージしたボトルラインのようです。

コカ・コーラの普及が遅れた北海道では、今でもメジャーな飲みの物のようですよ。

一度飲んでみてください。

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