財務コンサルタント、中小企業診断士の松田一郎です。
たまには、新聞記事から
情報源: 7月経常黒字、2割増の2兆3200億円 直接投資収益が寄与 :日本経済新聞
経常収支が37ヶ月黒字だそうです。
日本は儲かっているということです。
簡単に言うと、海外との取引で、買ったものより、売ったものが多いと経常収支がプラスと考えて下さい。
儲かっていると、日本にお金が残るので、日本の信用が高まります。会社と一緒ですね。
その中に、サービス収支というのがあります。
サービス収支の中に旅行というのがあります。日本人が海外旅行へ行ってお金を使った(OUT)、外国人が日本に来てお金を使った(IN)収支です。
これは、近年プラスになっています。
以下のグラフは、旅行のサービス収支のデータをグラフ化したものです。
単位は億です。

旅行収支は、ずっと赤でしたが、2014年に黒字転換しています。
平成8年度、マイナス3.3兆円だったのが、平成28年度には、プラス1.3兆円となっています。
それにしても、凄い延び率ですね。中国のおかげですね。日本も含めた先進国が、中国へ製造、農業が移転するに伴い、中国人が豊かになり、観光するようになりました。
インバウンド効果は、旅行収支みても大きな効果があったということです。
去年は中国人の爆買いが一服したものの、収支は増加しています。
欧米人の観光客が貢献しています。プチ贅沢に高級な料理や旅館に泊まったりする人が増えているようです。
貿易収支は、リーマン後の円高で、製造業が一斉に海外移転したこと。かつ、原発停止影響で、原油やガスの購入額も増えたこともあり、縮小傾向です。
あまり政治的なこと書きたくないですが、民主党は、円高の時に外貨購入しかせず、大々的な金融緩和をしなかったことが円高が続いた要因だったと思います。
自民党に政権が交替した後、一気に円安になってます。大々的な金融緩和を行ったためです。
話は脱線しましたが、これからも、観光が日本のGDPおよび経常収支に貢献していくと思います。