スペシャリストとゼネラリスト

 

自分の小さいころを思い出すと何でも出来る人がいたなと思い出します。

ギターも弾ける、家の簡単な大工も出来る、車の修理もできる、カブトムシもとれちゃうおじさん。

世の中のこと、芸能のこと、音楽のこと何でも聞くと教えてくれる知識の幅の広いおじさん。

そういう人と一緒にいると楽しかった思い出があります。

幅広い知見・技術があり、1つの視点ではなく複数の視点から物事を考え判断する人たちのことをゼネラリストと言います。

社会がこれから発展するときは、このゼネラリストが多く存在します。なぜなら、社会が未熟のため、自分で何でもしなければならないからです。

社会が高度化すればするほど、スペシャリストが必要とされます。よって、スペシャリストが多くなります。スペシャリストとは特定分野において専門知識や経験値が深い人達です。

ゼネラリストは、広く浅く。スペシャリストは、狭く深く。

スペシャリストが増えると、特定の分野に長けている人は沢山いますが、全体を見て総合的に判断し、実行できる人が少なくなります。

スペシャリストの人が判断し、実行しようとすると特定分野の知識や経験だけで判断するため、間違った方向へ進む可能性もあります。

特にスペシャリストの人は自分のやっていることに自信を持ち、プライドが高い人が多いです。

技術者が会社を立ち上げ、失敗する例があります。特に教授などの先生が新しい技術で会社を立ち上げ、失敗する例です。

技術にこだわるあまり、市場のニーズや、会社の経営資源を顧みず、ひたすら自分の正しいということをやり続け、結局は売れず、資金も枯渇したりします。

スペシャリストが良いのか、ゼネラリストが良いのか。

結局は、バランスだと思います。

特定分野に長けた人も必要ですし、広く浅く知識を持ちバランス良い人も必要です。

私が思うゼネラリストは、総合的に実現可能性を判断し、実行する力がある人だと思います。

それには、責任がともないます。

ゼネラリストに求められる資質は、責任を負って行動できる力を持ち合わせているかがだと思います。倫理観も必要です。

幅広い知識や知見を持っていても、責任を負って行動できる力がないと、単なる物知りなうんちく話をする人になってしまいます。

本当のゼネラリストはいるのか?

少ないと思います。

そのため、今の時代は真のゼネラリストを必要としていると思います。

経営者は、ゼネラリストでないといけませんね。でも、初めはスペシャリストでそののちゼネラリストになった人は沢山います。

そのためには、おとなになっても日々勉強です。

お盆休に行ってきたバンコクのワットポーです。

タイのお寺は、南国らしくキラキラしてますね。

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