人出不足は続くのか?

財務コンサルタント 中小企業診断士の松田 一郎です。

今、人出不足が深刻です。

特に飲食店は人が集まらず大変です。大手飲食店の中で、人で不足ではない飲食店があります。

スタバです。オシャレなところで働きたいのは良くわかります。

大卒の内定率もうなぎのぼりです。引く手あまたの就職活動となっています。

少し前だと信じられませんね。団塊世代の大量リタイヤと景気上昇が要因だと言われています。

大企業は、ちょっと景気が良くなり、沢山の人が退職したので、大量採用してます。大企業はお金もあるし、有能な頭脳があるのだから、もっと計画的に雇用し続けられないのかといつも思います。

不足したから直ぐに人を採用しても、使える人材になるまで何年もかかります。新卒採用後、数年の離職率は高いです。

社員が40代多く、30代少ない、20代多いという年齢の階段がイビツナ状態だと、人が育ちにくいし、離職率も上がりやすくなります。

だからこそ、景気が悪くても一定人数は確保し続けることが大事なのです。大企業は、計画に基づく、採用計画があるのかと疑問に思います。

大企業は、5カ年、10カ年計画を作るのですが、株主を意識し過ぎて、1年単位の結果を重視しているのが現状だと思います。

企業は人なりと言いながら、その場しのぎの採用計画をしていると思うのは、私だけでしょうか。

ちょっと、脱線しましたが、人出不足が続くのか、解消されるのか。どう思いますか?

私は2〜3年内に解消される方向へ進むのではないかと思っています。理由は2つあります。

1.賃金上昇による機械化および海外移転

2.AI技術の導入

です。

1.今年もそうですが、ほぼ毎年、最低賃金が上昇しています。政府はは全国平均時給1000円超えを目指しています。

政府は、賃金を上げて所得を上げる! 消費を増やして、物価を上げて、GDP成長率を上げよう!と言っていますが、結果どうなるか。

結果、海外移転と機械化が進むでしょう。企業は人件費コスト上昇を一番嫌がります。人出不足状態も猛烈な勢いで修正していくのが、企業です。

賃金上昇により、賃金が安い国の人材活用は加速します。例えば、建築設計は、中小企業でさえ、海外に会社を作って安い賃金で設計図を書いています。

製造業だけでありません。サービス業も海外移転時代に突入しています。

賃金が上がると、人を使わない方法を考え、実行するのが企業です。資本主義である以上、コスト削減しないと競争に負けます。

2.過去の仕事をAIがやり始めます。過去の仕事はAIが代替します。

法律やルールなどの高度な知識もAIが代替します。

過去の仕事をする仕事、事務、法務、税務、務めると書いた人たちの仕事は減ってくるでしょう。

法律やルール、過去の実績を元に仕事にしている人たち、弁護士、税理士などは仕事が減るでしょうね。

税理士の儲け頭、記帳代行という作業は、人がやらなくなるでしょう。

銀行の場合、エリートコースの、審査部はいらなくなりますね。

過去や法律を職業や職務にしていた人の仕事がなくなります。

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)という技術が進み、事務処理や経理処理が自動化されてきています。この流れは、加速するでしょう。

 

需要と供給において、供給量が足りなくなった場合、猛烈なスピードで解消するのが企業の努めです。

人出不足になった場合、猛烈な勢いで、人で不足を解消するのが企業の努めです。

なので、あと2〜3年内には、人出不足が解消され始めると思っています。

あくまでも私の未来予測ですけど。

 

写真は、羽田国際空港です。出国前にうどんとビールで気合を入れている?