売上増で資金調達が難しいケース

 

売上を増加させたいので、お金を借りたいという相談がありましたが、この場合、借入が難しいケースがあります。

相談があったのは、小売業をしている方でした。

売上増で資金調達したい場合、仕入の支払いと売上の入金サイトのズレで借入をします。

掛け払いと掛け売りで、先支払の後入金の場合、売上増加すると仕入資金の需要が発生します。

売上増の資金調達は、この場合に必要となります。

売上を増加させたいので、借りたいとお話しがありましたが、数字を見てみると、給与をまともにもらえていない状況でした。要は、赤字です。

更に数字を精査すると、販売のための維持費用が掛かりすぎて、事業自体を見直さなければならない状況でした。

赤字であり、事業自体が儲かる構造でないのに、それを売上増でカバーしたいということでした。

この場合、資金調達は困難です。

相談者は気づいていないかもしれませんが、これは、売上増の資金調達ではなく、赤字の補填の借入です。

赤字なのに、売上を伸ばせは何とかなるので、お金を貸して欲しいと言ってもなかなか貸してくれません。

コストの見直し、事業の見直し、売上増加する根拠が明確でないと厳しいでしょう。

また、今は、売上を増加させることが容易ではない時代です。ということは、売上増でお金を借りることも容易ではありません。

売上が伸びる理由が明確であることです。

大きな受注が取れていること、取り扱っている商品がヒットしているなど数字で見て分かる根拠です。また、自社の業界自体が好調であることも評価されます。

借入金調達は、どの調達方法でも現在の状況と、 今後の見込の根拠が必要です。

写真と内容は意味がありませんが、以前、ベトナム・ハノイのホアンキエム湖の廟に行った時に、いたネコちゃんです。そこでは有名なネコちゃんのようです。

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