たまには、本業のお話し。
資金繰りが苦しい理由は、入っていくるお金より、出て行くお金が多いからです。
当たり前です。
入金には大きく分けて2つあります。
返す必要のないお金と、返す必要のあるお金。
返す必要のないお金は、主に売ったお金と、出資金です。
返す必要のあるお金は、主に銀行借入や社債です。
出て行くお金は、返す必要のない入金に対する支払いと、返さなければならないお金に対する支払いです。
資金繰りが苦しい人は、この分け方を考えていません。
借入の入金と売上の入金は通帳に入ってしまうと、色分けされていないので、資金管理していないと、何故預金残高が増えたか減ったか分からなくなります。
資金繰には、経常収支、投資収支、財務収支があります。
経常収支とは、通常の営業活動で儲けたお金です。売って、買って、儲かった、使って、残ったです。
投資収支は、店舗を作った、車買ったなど資産になるものです。会社からすると、比較的大きな投資です。
財務収支は、お金を借りた、返した。出資してもらったなどです。
キャッシュフロー計算書を月次で展開しているのとあまり変わりません。
この3つで分けて、資金繰りを見なければなりません。
資金繰りが苦しい会社は、大体、経常収支がマイナスで、財務収支がプラスが続いています。過大投資の場合も、借入金過多になってますので、同じ現象が起きています。
経常収支がマイナスとは、通常の営業活動で、儲かっていないことです。そのため、借入の入金で資金繰り悪化を回避します。
経常収支がマイナスの状況が続くと、銀行からの借入が困難になってきます。そうすると、社長が親族や知人からかき集めて、会社に充当し始めます。
更に、経常収支がマイナスの状況が続くと、支払い遅延や滞納がはじまります。
会社を継続させる絶対条件は、経常収支がプラスになるかどうかです。
その次に、経常収支がプラスになったが、そのプラスは何年で借金が返済できるか。
例えば、年間で儲けたお金が、1000万円で、借入金残が3億円とします。
返済年数は、30年です。
30年で返せますか?ということを考えます。
旅館や不動産賃貸などの箱モノは、まだよいでしょう?でも、箱モノも30年で見ると、エライ目にあいますよね。それが、今の旅館業です。
最低でも15年、できれば10年で返せるかどうかを検討し、返済がキチンと出来るかどうかを確認して下さい。
写真は資金繰りとは全く関係ないのですが、先日、飛行機に乗った時に撮った写真です。雲のじゅうたんが、一面に広がる光景を見ていると、自分なんてちっぽけだな〜と感じてしまいますね。

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