中小企業診断士の松田一郎です。
仕事柄、お客さまから取引先の状況を調べて欲しいという相談があります。
まずは、ホームページを見て、会社概要、事業内容を見ます。
会社概要は、規模、社歴、役員構成、関連会社など見ます。
事業内容は、会社の特徴や商品を見ます。
あとは、ホームページ全体を見て、どんな会社かを推測します。
ホームページだけでも、結構情報は得られます。
次に、帝国バンクなどの調査会社のデータです。
点数が記載されていますが、あまり信用していません。
今まで、何社も見てきましたが、点数は、結構いい加減です。
財務データは、しっかりと見ます。
財務データで重要なのは、バランスシートとキャッシュフローです。
ここで、粉飾の可能性があるかどうか、資産が急に膨らんだり、借り入れが増加していたら、その理由を探ったりします。
あとは、取引先へ行った時の、事務所の雰囲気や相手と話した時の感触を社長や担当から聞きます。
私は立場上なかなか、取引先へ行けませんので。本当は、一緒に行きたいです。事務所をみると、その会社の状況が良くわかります。外で会社の人と会うだけだとなかなか見えない部分が、事務所へ行くとよく見えます。
ここまで見ていくと、大体の状況は見えてきます。
信用調査は、経験値がものを言います。
実際、調査データから粉飾の可能性を指摘し、粉飾方法まで見つけたこともしばしばあります。
新しい取引と付き合う前に、信用調査をして、付き合うことを進めます。
どんだけ仕事をいただけても、入金なければ、顧客ではありません。
信用してたのに!とショックを受けないためにも、事前調査はしっかりと行ってください。
写真は、ベトナムの銀行の支店オープン記念フェスティバル。
いつも泊まっていたホテルの横で銀行の支店がオープンした時の写真です。
朝の7時ごろからドンチャン太鼓を叩いてました。ベトナムのお祝い事は派手です。
ちなみに中央の丸いテーブルに置いてあるのは、豚の丸焼きです。
神事、お祝い事には、豚の丸焼きは、必須のようです。
